メンタルヘルスに難を抱えている人は休むのがヘタクソです。
例えば次の場面を想定してください。
上司や同僚からあれやこれをやってと安請け合いしていたら、自分の仕事ができなくなってしまいパンクしてしまう。
本当は嫌だけど断りきれずに行きたくもない飲み会に参加してしまう
せっかくの休日もこのままでいいのだろうかという漠然とした不安が沸いてしまう
どれも心当たりがあるでしょう。
休むのがヘタクソなのはHSPが関係しているかも?
最近メンタル界隈で話題になっているHSPという概念があります。
HSPとはHighly Sensitive Personの略。日本語訳するととても敏感な人という意味になります。
HSPの人は周囲に気を配れます。
宴会の席で上司のグラスが空いていたらすぐに気付きお酒を注ぎます。
ちょっとした変化も敏感に察知し、普通の人が気づかないような変化がすぐにわかるとされています。
ここまで聞くとHSPって優れた才能なのでは?と思うかもしれませんが実はそうでもないのです。
HSPの人は周囲に気を配りすぎて疲れてしまいます。
また、五感の感覚が鋭く大きな音や光などが苦手とされています。
かくいう私もHSP的な素質を持っている
自己紹介の際に私はASDであると言いましたが、実はこのHSPにも当てはまる部分が大きいです。
空気を読めないとされているASDがHSP的な素質を持っていると、不器用なりに空気を読み過ぎてしまうのです。
例えば、私は初対面の人と会話をするのが苦手です。
初対面の人は情報量が皆無で、またその情報を集めるのも不器用なりに手探りでやっていくしかない。
相手が話しやすい方なら大丈夫なのですが、お互い無口だと無駄に気を使ってしまい空回り。
その日の夜はヘトヘトになってしまいます。
そもそもHSPは病気じゃなくて気質
ここまで書きましたが誤解のないよう伝えると、HSPというのは病気ではありません。
生まれ持った気質です。
HSPの人の割合は5人に1人。
実に全人類の20%がHSP気質ということになります。
これだけの人数が気を使い過ぎて疲れやすい人種だと考えると、HSP当事者の私は少し安心します。
私だけじゃなく、仲間がたくさんいるのだなと思って日々を過ごしています。
HSPの人が休むためには
HSPの人は五感が鋭いです。
ではどうすれば休まるのかというと、それは五感を遮断することです。
視覚情報が有意ならアイマスクをする。
聴覚なら耳栓やノイズキャンセリング機能がついたイヤホンをする。
嗅覚ならお気に入りのアロマを炊く。
これらを組み合わせながら瞑想(深呼吸)をするのがおすすめです。
私の場合は視覚情報が有意なのでアイマスクをしながら休む方法はとても効果を感じられます。
断りにくい用事を断る方法
HSPの人は人柄が良く見えます。
そのため周囲からするとこの人ならいけると周囲に思わせてしまうかもしれません。
悪く言えば、ナメられているのです。
このような状態に陥らないためにも断る勇気を持つことが大切です。
とは言え周囲の人に良い顔をしなきゃと考えるHSP気質の人は断りにくいかもしれません。
私がやっている対処法の1つに休養日という概念があります。
皆さんは休養日と聞くとただの休みじゃないの?と想像するかもしれませんが私にとっての休養日とは体を休める日。
この日は絶対に疲れることをせずただ家の中でダラダラと過ごしたりリラックスする日と決めています。
この休養日を週に1日は設けています。
そうしないと体がもたないですし、HSPの人は休みの日は楽しいことをするぞという考え方をいったん捨てたほうが良いと私は思っています。
そのため、それを理由に断る口実ができます。
最初は「つまり空いてるんじゃないの?」と思われがちですが、前述の説明をした上で「この日は私にとって重要な日なので申し訳ありません」と言えば大抵の場合納得してもらえます。
話が少しそれましたが、要するにお互い納得できる理由があれば断りやすくなります。
むしろそれでも断れないのであれば、それは誘う側に何か問題があると思われますので距離を置くべきでしょう。
結論:働く技術より休む技術が大切
休むのがヘタクソなら休み方を鍛えるしかありません。
これらの方法が少しでも参考になれば幸いです。